動画にクリエイティビティを持たせる編集技法集
動画の雰囲気や世界観を、編集で表現していく技法をまとめています。
フォントひとつで雰囲気がガラッと変わる
太いフォントを使うと、スクープやエンタメ番組のような明るく激しい印象を与えます。逆に細いフォントは、「プロフェッショナル 仕事の流儀」のようなドキュメンタリー映像に最適です。今回はドキュメンタリー風のクールな動画なので、細めのフォントを使うと良いです。
太めのフォントはスクープやエンタメ番組でよく使われる。
細めのフォントはドキュメンタリーのようなクールな番組でよく使われる。
枠取りは細めに!
今回のようなドキュメンタリー風の動画は、原則的に枠取りは細くしましょう。エンタメやニュース番組ではよくフォントに枠取りが施されています。
フォントに極太の枠取りが施されており、これは改善が必要である。
ドキュメンタリー風であれば、枠取りは見えるか見えないかくらいの太さで、後ろにシャドーをかけると雰囲気が出てくる。
テロップと映像の矛盾に気を付けよう①
今回の動画を例にとると、02:32の屋内と屋外で銃声の反響が変化するシーンに矛盾が起こっています。銃声と反響にフォーカスを当てているのに、なぜか後ろでBGMが流れてしまっています。視聴者は反響音をしっかり聞いて比較したいはずです。この場合はBGMを止めるべきですね。
1シーン1シーンを見ながら、視聴者は何を得たいと思っているのかを想像しながら編集をしてみてください。それだけで動画の深みは一層増すと思います。
1シーン1シーンを見ながら、視聴者は何を得たいと思っているのかを想像しながら編集をしてみてください。それだけで動画の深みは一層増すと思います。
テロップと映像の矛盾に気を付けよう②
03:16の武器紹介のシーンですが、常にドンパチやっている映像が流れて、右上の実写真との比較が困難になっています。ここはドンパチシーンではなく、カスタム画面の銃が前面に出てくるシーンや、静止した状態の映像を使うべきですね。
ゲームプレイ映像以外にも、オプション画面やカットシーンを駆使して、多面的に編集してみてください。これにより動画に緩急が付き、視聴者を飽きさせません。
ゲームプレイ映像以外にも、オプション画面やカットシーンを駆使して、多面的に編集してみてください。これにより動画に緩急が付き、視聴者を飽きさせません。
ズームエフェクトを使って強調しよう
03:45のカスタム画面は、大きくズームして映像を強調させた方が、視聴者にどこを見てほしいかを定めることができます。ズーム1つで視聴リズムを崩し、次は何が起こるのだろう?という期待感を生み出す効果もあります。
07:30あたりはズームが効果的に使われていて良いですね!
07:30あたりはズームが効果的に使われていて良いですね!
終了画面のロゴの枠取りと大きさ
終了画面のロゴの枠線は、デザイン性に欠けるYouTuber感が出てしまっているので削除しましょう。そして大きさを適度に小さくすると雰囲気が180度変わります。終始枠線の太さには気を付けて編集してみてください。
改善前: ロゴの黒枠が日本のYouTuber感を出してしまっている。
枠線をなくし、ロゴを小さくすることでクールな動画になる。
テロップは補助で、映像がメイン
テロップはあくまで補助的な役割なので、テロップで事細かに伝える必要はありません。テロップの説明に合わせて、いろんな視点の映像を盛り込むことを意識してみてください。しちょうしゃは2,3秒でも退屈さを感じると、すぐに別の動画に飛んでしまいます。なので要所でズームエフェクトを入れたり、効果音を入れたりすることで隙を埋めていきましょう!
執筆者Writer
AnTytle